書評 自分の「うつ」を治した精神科医の方法

うつ病関連

こんにちは、スシタツタパスタ(@utu_hon_ikikata)です。

今回の本の題名は『自分の「うつ」を治した精神科医の方法』(KAWADE夢新書)

著者は宮島賢也さん

うつ病になった精神科医さんの話という事で非常に興味が有った本です。

本の帯にもうつ病になった漫画家、田中圭一さんが大推薦していると書かれています。

田中圭一さんも「うつヌケ うつトンネルを抜けた人たち」(KADOKAWA)というベストセラーになったうつに関する本を出しています。

あおりとしては『10年近いうつトンネルをさまよった僕を出口に導いた本』

凄そう(語彙力)

さっそく読んでみた感想を書いていきます。

親子関係で鬱になりやすい人間ができる。

本書では親子関係に着目しており、親の子供への接し方により鬱になりやすい性格になるという記述が多いです。

うつ病になりやすい性格は子供の欠点ばかり指摘している親によってつくられる。

そのため否定的な考え方をする傾向ができる。

「自分には生きている価値が無い、いてもいなくても、どうでも良い存在」という考えになる。

との事でした。

こういった理論が繰り返し出てきます。

著者ご自身が親子関係で相当苦しんだのだと思われます。

繰り返し親子関係で苦しんだ話が出ています。

ここがもったいない所と感じました。

うつ病の本を読む人は大人になって鬱になりどうすれば良いのか?どう治療すれば良くなっていくのか?という話を聴きたい人が多いと思います。

親子関係の話が終始出てきて治療の話が個人的には少なく感じました。

タイトルが『自分の「うつ」を治した精神科医の方法』となっているが『うつを作らないための親子の接し方』という題名でも良かったような気がしました。

親子関係によって鬱になった人には響く内容では有ったと思います。

ただ私の場合は著者の親のように勉強を強要するわけではなく、成績だけを見ていたわけではないので、親子関係だけがうつの原因ではないと感じました。

私の親は『生きているだけで良い』というように言ってくれるので、そういう点では非常に恵まれた家族関係であると感じています。

著者が訴えている親子関係にはうつ病患者さん全員に当てはまる内容ではないかもしれないです。

ただ親子も知り合いでも気が合わない人とは付かず離れずな関係が良いという話は納得でした。

うつになりやすい考え方

うつになりやすい人は義務や責任だけで行動をしているとうつになりやすい。

~せねばならない、~であらねばならないという義務感がそうさせるとの事。

患者さんの中には抗うつ薬を服用して改善して再発しない人もいる。

そういう人は鬱になったのをきっかけに人間関係や生き方に関しての考え方を変えている、とのこと

認知のゆがみでも『~すべき思考』という歪んだ考え方の例が有ります。

~しなくちゃいけないという考えは自分を追い込むだけになってしまうので極力排除したい考えですね。

再発しない人たちは本当に自分の生きる考え方を変えている人たちだと思います。

私はまだまだで人生の見方に関する考え方が凝り固まっています。

だから中々うつが良くならないのだろう、という事を痛感させられますね。

あなたの心を蝕む認知のゆがみ10種②
認知の歪みは考え方のクセみたいなものでこれが酷い方向にいくとネガティブの原因になっていきます。歪みには10のパターンがあります。今回は後半5つを解説していきます。

目標が無い人はうつになりやすい

うつ病になった原因を探っていくと

「やりたいことがみつからない、できていない」「目標が無い」という状態の人が多いです。

やりたくもないのにやらなきゃいけないと思っている仕事が多い。

この考え方も的を得ていると感じました。

私自身も「生きててやりたいことも成し遂げたい目標も何もない状態」なので以前は毎日ちゅうぶらりんな状態で憂うつな日々でした。

今は何かしらの役立つ情報を発信したいので、このブログを書いています。

これで何とか生きる目標ができている状態です。

やりたいことが無い、目標が無い、楽しいことが無いって結構人生が辛くなるのですよね。

ただこの本では「やりたいこと、目標の見つけ方」は書いていないのが残念でした。

やりたいことの見つけ方は別な本の紹介で是非とも書いていきたいですね。

考え方を変える、意識を変える

この本の治療法でも出てきたのは

考え方を変えるという事でした。

自分に解決できないことは考えない。

ストレスや不安は紙に書いて明確化する。

物事を前向きに肯定的に考える。

小さいことでも自分を誉める、生きているだけでもありがたいと考える。

潜在意識を変える自己暗示方法、アフォーメーション(肯定的自己暗示)などなど

上記のようなうつの治療には必要な考え方や意識を変えるという方法が紹介されていたのは非常にありがたく、ためになります。

投薬治療について

うつの治療でよく話題になるのは投薬をすべきか否かという話題が良く出ます。

著者はうつの症状は無理をし続けてはいけないという警報で

薬で無理に止めてはいけないという見解でした。

あくまで私個人の意見ですが薬は憂うつな気持ちや希死念慮などの症状を抑えるために必要です。

全く薬を使わないのはどうかな?とは思いました。

何事も0か1かの考えは極端すぎますし

薬も薬以外の治療法(運動療法や認知行動療法)も

うまく利用してうつを治して行った方が良いとは感じます。

実行するのは難しいと感じたナチュラル・ハイジーン

この本ではアメリカで考案された食事法のナチュラル・ハイジーンという方法を著者は勧めています。

朝食は果物だけ、昼食と夕食は野菜中心 などなど・・・

他にも色々と書かれているのですが自分が試すには難しいものが多いなと感じました。

酒や炭水化物(米)、肉を控えるのはちょっと・・・私の命であるので(汗)

食事療法をストイックに試してみたいという方は調べてやってみても良いかもしれないです。

レビュー:総評

今回の書籍は子をうつ病にさせないための、親の教育用の本という面が強いと感じました。

うつ病治療用の考えかたや方法ももちろん掲載されています。

認知行動療法をはじめ自分に刺さる話題もあり刺さる人にはひじょうによく刺さる本と思います。

ですが著者が強く訴えている部分は親子関係の問題から来るうつ病へのなりやすさと感じました。

誰もがうつ病になる時代ですので読んでお子さんとの関りに生かすという使い方もありかなと思いました。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

参考文献
宮島賢也.自分の「うつ」を治した精神科医の方法.KAWADE夢新書,2010.

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