書評:うつヌケ うつトンネルを抜けた人たち

うつ病関連

こんにちは、スシタツタパスタ(@utu_hon_ikikata)です。

今回はうつヌケ うつトンネルを抜けた人たち(KADOKAWA) 著者:田中圭一

こちらの本を紹介していきます。

どんな本?

様々な職業のうつ病体験談を集めたマンガです。

実際鬱病になった人のエピソードが、マンガ形式で書いてあるので、うつ状態で活字だけを読むのが辛い人でも読みやすいです。

17人の事例があるため様々な症状やうつ病になる・治っていく過程や復職の過程を見られるのがためになります。

事例の中にはロックミュージシャンの大槻ケンヂさんや小説家の宮内悠介さん、脚本家やAV監督など様々です。

著者はどんな人?

著者は田中圭一さん。

サラリーマン兼漫画家という二つの仕事行う仕事大好きな精力的な方です。

ですが、その田中さんも10年間うつという長く暗いトンネルの中で苦しんでいたそうです。

そのなかで1冊の本と出会ったことでうつトンネルから抜け出せたとの事。

『自分の「うつ」を治した精神科医の方法』(宮島賢也著)という本です。

この本を読みうつが良くなったことがキッカケで自分もうつに関しての漫画を描こうと決めたそうです。

書評 自分の「うつ」を治した精神科医の方法
自分の「うつ」を治した精神科医の方法 薬に頼らず、心身ともに元気を取り戻すために、の本の評価をしていきます。うつ病の原因は親の教育、親子関係にある。うつ病の薬の効果、様々なうつ病治療の方法について記述されています。親子関係からみたうつ病について書かれており教育という面で読む本とも感じました

参考になった部分

『アフォーメーション(肯定的自己暗示)』

『アフォーメーション(肯定的自己暗示)』という朝に目覚めた時に自分を誉める言葉を唱える、というもの。

これを著者は3週間続けることで気持ちが明るくなり2か月したら感情が徐々に戻ってきて笑う事も増えていったそうです。

朝数分間唱えるだけですので布団から出られない人でも可能です。

やってみる価値はあるのではないでしょうか?

気温差、気圧差

気温差や気圧差で気分が変動することが知れて参考になりました。

3月5月11月周辺の季節の変わり目で気温が低くなる時に特に身体がつらくなるとの事。

Twitterでもうつ病の人が気圧が低い日は特に調子が悪いという報告をすることが多いので説得力がありますね。

頭痛ーるなど気圧を把握できるアプリを使用すると気分の変動を察知することできます。

「頭痛ーる」あなたの頭痛を予報!
『雨の日の朝、きまって調子が悪い…』頭痛ーるは、気圧の変化による頭痛等の気象病が起こりそうな日時の確認が事前にできる健康気象ツールです。

気圧変化による自分の気分の低下を把握できるので安心できる効果があるようです。

インストールしてみても良いのではないでしょうか?

個人的には低気圧でも気分や調子を上げる方法を知りたかったので、そこが記述されていないのは残念でした。

うつになりやすい人の傾向が分かる

鬱になりやすい性格として
「生真面目」、「気が小さいが前向き」、「責任感が強い」、「自分に向かない仕事をする」。

傾向として
「ストレスがあっても我慢、もしくは気づいていない」、「自分を責めて嫌いになる」

などがあり気づかぬうちに鬱になってしまうという事が多いという事でした。

うつは心のガン

『うつは心の風邪』と言われる事が多々あります。

ですが鬱で苦しんでいる人たちにとっては
『風邪なんて生やさしい物じゃない』

風邪は放っておけば治りますがうつは放っておいたら自殺により死んでしまいます。

うつは元気な人でも誰もがなり得る病気であるという意味では『心の風邪』というものは良い例えではあるのですが、うつ病は風邪のように簡単に治るというものでは有りません。

ガンは放っておいたら死んでしまいますからね。

この本ではうつを心の寿命を削る病気と例えています。

確かに放っておいたら自分も今はブログを書いておらずに既にこの世にいなかった可能性がありました。

みなさんも何かおかしいと感じたら放っておかずに病院に行きましょう。

どんな人に読んで欲しいか

うつ病の人に読んで欲しいのはもちろんなのですが

偏屈的な見方をすれば人生を成功している人のエピソードが多いと感じました。

この本で書かれているうつを抜けられた人達は有名人で経済的に安定している人、社会で活躍する能力が有り、さらに理解のある家族・仕事仲間など自分を必要としてくれる人間がいるという点です。

いわゆる恵まれている人
「持つ者」側の事例が多いと感じました。

私はどちらかといえば能力・金・人脈・人望無しの「持たざる者」側の人間なので事例に当てはまらないな~と感じる場面がありました。

私みたいにネガティブな見方をしてしまう人にはこの本は向かないなと感じました。

しかしこのように「持つ者」でも鬱になり、回復するには人の助けが必要であること、環境を整える必要があるというが事が分かりました。

この本では能力があり活躍していているのに鬱になってしまう例が多いので鬱にまだなっていない一般人(健常人)の方が予防のために読んでも良いと感じました。

また自分をうつ病と自覚していない人にも焦点を当てている事例もあるので「自分も鬱かな?」と悩んでいる人にも読んで欲しいです。

もちろんうつ病になっている人にも寛解のヒントになることが多く掲載されてもいるので一見の価値はあります。

例えばうつはまだ抜けられていないけど障害年金や自立支援制度を使い鬱と上手く向かい合い生きている人の事例も中には有ります。

まとめ

今回はうつヌケをレビューさせていただきました。

うつになっていない、自分がなるわけが無いと思っている人に是非とも読んで欲しい本でした。

もちろんうつ病の人にも見て欲しい本です。

ですが人によっては金も能力のある人のたわごとが書いてある本と思ってしまう可能性があるかもしれません。

しかしうつを抜けるためのヒントもたくさん書かれている本であり読まないのは勿体ないと個人的には思います。

あまり自分を卑下しないで読んで欲しいですね。

参考文献
『うつヌケ うつトンネルを抜けた人たち』.田中圭一.KADOKAWA.2017

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