こんにちは、スシタツタパスタ(@utu_hon_ikikata)です。
今回は臨床心理士の緒方俊雄さんが書かれた『慢性うつ病は必ず治る』についてレビューしていきます。
うつ病4年目の私も慢性うつ病と診断されていて他人事ではないので非常に興味のある本です。
早速紹介していきます。
どんな本か?
うつ病のことについて分かりやすく書かれており入門書として分かりやすい本でした。
主に慢性型のうつ病(長期うつ病、遷延性うつ病、難治性うつ病)について書かれています。
慢性うつ病は3年以上長期化したり、3回以上再発したりした事例の事を言います。
慢性鬱病の話だけでなく新型うつ病についても書かれており全般的に網羅されていて全体を知るのに非常に役に立ちます。
うつ病の症状、慢性型になりやすい人の特徴や、治療法などが全体的にまとめられて書かれています。
治療をして良くなるまでの色んな事例が書いてあるため参考になる点があるかもしれません。
うつ病本人だけでなく家族や知り合いにうつ病がいる方にも読んで欲しい書籍です。
希死念慮(自殺念慮)がある人に対しての自殺予防の声のかけ方も書かれています。
うつ病が慢性化しやすい人とは?
大まかに人間関係を4タイプに分けると<対等型>、<依存型>、<支配型>、<孤立型>に分けられるとの事。
この中で<依存型>がうつ病が慢性化しやすい。
依存型は強い人に依存することにより、心の安定を得ようとします。そして依存する相手に、勉強や仕事で認められることや周りの人に優しくて良い人だと認められることにより、「私はすごい人間なんだ」と思おうとします。
緒方俊雄.『慢性うつ病は必ず治る』.株式会社幻冬舎.2010.p71
「私はすごい人間なんだ」というよりも「私は立派な人間なんだ」と言う方が近いかもしれません。
また親子関係が大きく影響されるとのことでした。
親から十分に愛されなかった子供が依存型になりやすいとの事
親子関係がうつ病に関連するという話はよく言われている話です。
家族関係はうつ病とすごく密接にかかわっていることが分かります。
様々な治療法が書かれている
うつ病の治療法、ストレス解消法、受け入れ方などが多く書いてあり参考になります。
広く浅く書かれているので、その中で自分に合う方法を見つけて合うものを中心に深く書かれた書籍を見つけて行うのが良いと思いました。
書評:レビュー
いかがでしたでしょうか?
うつ病の事がまんべんなく書いてあり治療法も広く書いてあります。
浅く広く書かれた本なので深く知りたい人にとっては向いていない本と感じました。
また良くなった人たちはカウンセリング何十回も行った人たちなのでそこも状況が合う合わない人がいるかもしれません。
ですが入門書としては役に立つとは感じましたので鬱になったばかりかうつ病が長引いている人には向いていると感じました。
どの医療機関を選べばよいか選び方も書いてあるためおすすめの本です。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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